Metromile - 自動車保険料を抑える
今回、Boxsterを購入するに当たって、コストをできるだけ抑える為に手を付けたかったのが、自動車保険でした。結果、これまで加入していた大手保険会社から、Metromile社の保険に切り替えたことで保険料を半額に抑えることができています。今回は、こちらについて書いていきます。
まず課題のおさらいです。
クルマが2台になる。家族キャンプや、公園で使う子供の自転車を運ぶことひとつ取っても、現在所有するSUVは、手放せない。
総走行距離は変わらない。今まで1台で走っていた距離を、2台で走り分けるイメージの為、2倍走るわけではない。
絶対的な走行距離は減少している。コロナ禍で、オフィスでの出勤や学校送迎がなくなり、走行距離は圧倒的に減少。従来の年間12,000マイルの様なプランが合わなくなってきていた。
大手保険会社の場合
これまで加入していた保険は、自動車保険以外にも生命保険、地震保険などフルレンジで揃える大手保険会社でした。年間の自動車保険料は、車種、年式、走行距離(私は、年間10Kマイルで契約)、カバレージなどで変わりますが、だいたい$1,200 - 1,500でした。
担当も常にEメールやSMSでの連絡にも応答も早く、渡米してからこれまで10年間ずっとお世話になってきました。
しかし、詳細は後述しますが、基本は、クルマが2台あれば、2倍の保険料という範囲を抜けることができないことと、コロナ禍で極端に走行距離がない期間が続く場合にも、最小走行距離が年間5,000マイルまでとなり、基本はこれまでと同じ保険料が掛かってくるという構図で、担当がいくら頑張って、結果、2台で$2,400の見積となっていました。
これを、Metromileにすることで、概ね半額に抑えられたということになります。
Digital Nativeな自動車保険「Metromile」
Metromileは、「Pay-Per-Drive」(2010年台前半くらいから出てきた「走った分だけ保険料が掛かる」というコンセプト)の自動車保険専門の保険会社です。大手との内容比較の前に、会社について少し調べたところを書きます。
同社は、サンフランシスコを本社とする2011年創業のスタートアップで、InsurTechと呼ばれる分野で、現在成長中の会社の様で、様々なメディアでも取り上げられています。日本からも東京海上や三井物産が出資している様です。Linkedinを見ると、社員は250名くらいの様で、これからもっと成長して、是非IPOしてもらいたい楽しみな会社です。
保険料の比較
この会社の保険は、台数や車種にも依りますが、だいだい$30-40/月が基本料金となり、毎月の走行距離で、月額が確定するという仕組みになっています。
今回の私のケースは、以下でした。
2016年式Mazda CX-9
$31.50/月 + 4.8¢/マイル
2005年式Porche Boxster
$31.80/月 + 4.7¢/マイル
ですので、仮にそれぞれで、250マイルずつ(≒ $24)走っても、$90/月くらいで乗れる計算になり、年間では、$90 x 12 = $1,080となります。これを先程の大手保険会社(2台で、年間$2,400)と比較すると、半額以下(55%OFF)であることが確認できます。コロナ禍で毎日の通勤がないこともあり、直近(20年8月)は、$72でしたので、もう少しセーブできそうです。
Web・アプリで完結
このポイントが最も感動したことでした。言うは易し行うは難しだと思います。
加入に当たっての見積、支払い手続き
走行距離モニタするデバイスの手配
月内の走行距離、月々の請求額、ポリシーの確認
事故時の手続き
これら全て対応できるだけではなく、走行履歴などが地図で見えるのも楽しかったりします。
AppStoreでも、レビュー★4.7なのも、うなづける使用感です。
留意点(カバレージと事故時の対応)
今回、基本同じ条件を設定して乗り換えていくつもりでしたが、厳密にいうと大手保険会社の方が若干充実しています。私がアメリカにおいて特に重視しているのは、Uninsured Motoristという保険未加入の方との事故に遭う場合だと思っていますが、ここはカバーされていたので、思い切って乗り換えました。
実際、事故に遭った様な時を考えると、これまでお付き合いしてきた大手保険会社には、やはり担当者がいるという安心感もあり、実際、妻の車の保険は、引き続き大手保険会社の方に残しています。
また、すべてWeb・アプリで完結できるMetromileが、事故や被害(車上荒らしなど)に遭った時にどういう対応になるのか、ここは経験していませんので、どこまで手厚い対応が受けられるかはわからないところはあります。
実際は、こういった点を踏まえても、2台を持ち、実質1台分しか走行しない場合の保険としては、十分納得いくプランだと思っていますが、加入検討される際は、十分ご自身で吟味されることをお勧めします。
もし興味を持たれた方は、Referralリンクがありますので、よろしければご利用ください。
その後の推移は、コチラです